だいだい通信

腱鞘炎とばね指

腱鞘炎の原因と治療法

指や手などを使いすぎると、腱とそれを包む腱鞘が摩擦によって炎症を起こします。
これが腱鞘炎です。
動かしたときの痛みが主な症状ですが、悪化すると力が入らなくなって物を落としたり、しびれを感じる場合もあります。

腱鞘炎は動かし過ぎて起こる症状なので、改善させるには「動かさない事」が基本になります。
ただ、日常生活で手指を動かさないというのは難しいので、結果的に症状が長期化したり悪化してしまうことが多いのです。
多くの場合、数か月以上症状が続き、長いと一年以上治らないと言って来院される方もいます。

腱鞘炎は再発を繰り返すと慢性化して治りにくくなりますので、しっかりと治療をして短期間で症状を抑えることがポイントになります。
必要に応じてテーピングやサポーターなども取り入れて負担を減らしていきます。

料理人や理容師・美容師、楽器の演奏をする人などは手を多く使うため腱鞘炎になりやすいです。職業病ともいえるでしょう。
お仕事の場合、我慢して使い続けてしまうパターンが多いので、治療と並行してお仕事の内容や習慣になっている日常の動作を見直すことも重要です。

腱鞘炎は女性に多いと言われています。
手をたくさん使うと起こりやすい手首の腱鞘炎『ドケルバン病』は育児に忙しい産後の女性に多いですし、更年期には女性ホルモンの変動によって関節が腫れやすくなるので腱鞘炎になりやすい、といった原因が考えられます。
最近ではスマホの使い過ぎによる親指の腱鞘炎も増えています。

バネ指と腱鞘炎の違いとは⁉

よく聞かれる質問です。

バネ指というのは、炎症を起こして腫れた腱鞘が腱に引っかかって、指の曲げ伸ばしがスムーズにいかなくなった状態の事です。弾発指 (だんぱつし)とも呼ばれます。
指がカクカクしたり、固まって伸びなくなったりします。

バネ指はまれに痛みが無く、指の動きの異常だけが現れる場合があり、腱鞘炎とは別物?と思われがちですが、実はバネ指も腱鞘炎の一種です。
バネ指は腱鞘炎が悪化・長期化した状態だと考えてもいいでしょう。

バネ指の治療法も腱鞘炎の治療と同じです。肥大化して引っ掛かりを起こしている部位を見極めて治療していきます。

胃が弱いと腱鞘炎になりやすい⁉

患者さんから聞いたお話です。

「病院に腱鞘炎のシップをもらいに行ったら、お医者さんに『○○さん、胃も悪いんじゃない?胃の悪い人は腱鞘炎になりやすいんですよ』と言われてびっくりしました。ちょうど胃の調子も悪かったんですよ。そういう体質ってあるんですね!」

胃の悪い人は腱鞘炎になりやすい…そんなことがあるのでしょうか?体質の問題?

実はちゃんと理由があるのです。

病院では、腱鞘炎の患者さんに「非ステロイド性抗炎症薬」というお薬を出すことがよくあります。
痛みと炎症を抑えるお薬です。湿布だとモーラスやボルタレンなどですね。
実はこれらのお薬、効果は強いのですが、胃の保護粘膜が減ってしまうという副作用があります。
腱鞘炎は長引くケースが多いので、長い間 薬を使い続ける事になり、結果的に胃が荒れてしまうのです。
胃が悪いから腱鞘炎になるのではなく、腱鞘炎の薬が原因で胃が悪くなるのですね。

「湿布を貼ってたけど腱鞘炎が治らない」と当院にいらっしゃる患者さんは多いです。
シップや痛み止めにも副作用がありますから、湿布を貼って我慢をせずに、治療をしたうえ補助として使う方が健康的です。
腱鞘炎の事をちゃんと理解して、しっかりと治療をして治していきましょう! 
当院では治療をした上で、再発防止のストレッチや指の体操も指導しています。

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