ケガなどで組織が損傷すると、炎症が起こります。
炎症が起こると、腫れたり、熱をもったり、赤くなったり、強い痛みを感じます。
これは傷ついた組織を取り除いて新しく作り替えるための材料を運ぶ働きでもあり、身体を治す為に必要な現象です。風邪を引いた時に熱が上がるのに似ていますね。
辛いですが、炎症も自己治癒能力の一つなのです。
しかし、炎症が激しすぎると周囲の健康な組織にもダメージを与えてしまいます。ですから、ケガをした時には炎症が必要以上に大きくならないようにコントロールする事が重要です。
だいだい接骨院では、まず初めに炎症を抑える初期治療を行います。
炎症が治まってくると痛みも徐々に引けてきますが、まだ損傷した組織が治ったわけではありません。炎症が治まってからが治癒の本番です。
痛みが治まってきたからといって治療を中断したり無理をしたりすると、炎症や痛みがぶり返します。ぎっくり腰をくり返したり、捻挫がクセになるのはこのような理由からです。
そうしているうちに軽微な炎症が治まらず、組織の修復が不完全な状態が長く続きます。
これが「慢性化」した状態です。
最初の炎症が治まった時が、組織の修復が一番盛んな時です。
この時期を利用してしっかりと治しておかないと、後々
- いつもすっきりしない
- 冷えると痛む
- 季節の変わり目に痛む
- 年を取ってから痛む
といった、いわゆる「古傷が痛む」ことになります。
長い間、体に不具合を感じながら生活をしていると、他の部位にも負担がかかり、新たな痛みが表れます。
だいだい接骨院ではそのような事が無いように、必要に応じて通院の目安や治療計画をお伝えしています。何年もずるずると症状を引きずらないように、しっかりと治療していきましょう。
慢性化しやすいもの
- ぎっくり腰 → 慢性腰痛
- 五十肩 → 長期化(数年以上)
- 腱鞘炎 → 長期化・悪化
- 交通事故のむち打ち → 数年にわたり症状が残る
- 捻挫 → 何度も繰り返す・関節の不安定感
- 関節炎 → 長期化・骨の変形
痛みを抑えるだけでなく、何年も先のことを考えて根本的な治療をしていきましょう。