だいだい通信

シール鍼で体質改善!

鍼(はり)治療に興味を持たれる患者さんも多いのですが、やはり気になるのは「痛いんじゃないの⁉」「ハリが刺さるなんてこわい‼」といったご意見です。
以前 鍼治療を受けた経験がある方であれば鍼治療は痛いものではないと知っているのですが、やはり初めての方は戸惑ってしまいますよね。
今回は、「痛い」「怖い」といった心配がない、シールタイプの鍼についてお話します。まず、鍼はなぜ効くかと言うところからご説明しましょう。

西洋医学的アプローチ

鍼治療には、治療部位に直接刺激を与えて治癒力を高める西洋医学的な面があります。
固くなった筋肉や炎症を起こした部位に鍼をすることで、血管が開いてたくさんの血液が流れ込みます。
すると疲労物質や炎症で死んだ細胞などの不要なものが掃除され、新しく組織を再生するための材料などが運ばれてきます。
この鍼の働きを利用して、肩こりをほぐしたり、ぎっくり腰や寝違えなどの急性炎症の回復を早める事ができます。
また、マッサージでは届かない深さの筋肉などにピンポイントでアプローチできるのが鍼の利点です。
当院で使っている鍼は太さ0.16ミリのとても細い種類なので、刺さるというよりは、組織の隙間に入っていくというイメージです。
鍼に電気を流す方法も西洋医学的なアプローチになります。

東洋医学的アプローチ

痛い所に直接刺激を与える西洋医学的な鍼の他に、体質の改善を目的とした東洋医学的な鍼治療もあります。
神経の興奮を抑えたり、はっきりと病名が付かないような体調不良を整えるといった目的で、体に反応の表れるポイント (ツボ)に鍼をします。ツボに様々な刺激を与えるために、多種多様な鍼が生み出されました。シール鍼もその一つです。鍼と言っても長さが1ミリにも満たない小さな突起が付いたシールを貼るだけなので、痛みはありません。
シール鍼のメリットは、貼ったまま過ごす事で、鍼の効果を長時間持続させる事ができる点です。
東洋医学での治療は時間をかけて体質改善をしていくので、効果時間の長いシール鍼は相性が良いのです。
定期的に新しいシールに交換しながら、ツボにシール鍼を貼った状態を保つことで、体に負担のない体質改善が期待できます。
シール鍼の適応症状はたくさんありますが、当院での症例は次のようなものがあります。

  • 肩こり
  • 更年期障害
  • 鼻炎 (花粉症など)
  • 生理痛
  • 腱鞘炎
  • テニス肘
  • つわり
  • 打撲や捻挫の腫れ・内出血
  • 消化器の不調
  • 耳鳴り・めまい
  • のぼせ
  • 頭痛
  • むくみ
  • 美容 (むくみ・たるみ・しわ ) …など

シール鍼は様々な症状に使える便利な治療です。 
貼っている間に緩やかに効果を発揮する分、副作用が無いので、お薬が合わない方や、長年の症状に悩まされている方におすすめの治療方法です。
私の妻も妊娠~授乳期間は薬を飲めなかったので体調不良にはシール鍼を活用していました。
妻の方から貼ってくれと要望があったので、効果にも満足していたようです。