だいだい通信

肩こりの分類 あなたはどのタイプ?

自分の肩こりの種類を把握しましょう

肩こりの患者さんにマッサージをしていると、「普段自分では触らない場所が一番こっていて気持ちよかった」とお話を頂くことが良くあります。
自分の一番つらい場所が、実は自分でもはっきりわかっていなかったという方は意外と多いです。

肩こりとはいっても、実際は肩だけでなく胸の筋肉や脇腹の筋肉も関連しているので、やみくもにケアをしても症状は軽くなりません。
肩こりを原因や症状別に分類しましたので、自分がどのタイプか把握しておきましょう。

肩甲骨タイプ

肩こりは僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋などの、肩甲骨周辺の筋肉が固まってしまうことで起こります。
一番の原因は肩甲骨を動かせていないことです。ざっくりいうと運動不足ですね。

肩甲骨は腕の骨と1対2の割合で連動して動きます。
つまり、肩こり解消のためにと腕をグルグル動かしても、問題の肩甲骨はその半分しか動かせていないことになります。
日常生活では関節の可動範囲をフルに使う事はほとんどありませんから、仕事などで同じ動作の繰り返しをしていると筋肉は固まってしまいます。
運動やストレッチをしていても、よほど意識しないと肩甲骨は動かせません。 

肩甲骨の位置が悪いと姿勢も悪化します。
肩甲骨が前方にスライドして固まったのがいわゆる猫背姿勢です。
姿勢悪化は子供にもよく見られ、重心が前の方にズレるので、腰痛の原因になったりスポーツでのケガが増えたりします。
肩こりの自覚症状が無い人でも姿勢が悪いと悩んでいる方は多いので、当院では肩甲骨の可動範囲を広げて正しい位置にリセットし、状態別のセルフケアを指導しています。

首タイプ

首の後ろの筋肉は脊柱起立筋といって腰から上に伸びて首までつながっているので、首タイプの肩こりは背骨に沿って症状が現れることがあります。
また、首と頭蓋骨の後ろは細い筋肉群でつながっているので、首タイプの肩こりは頭痛や眼精疲労が起こりやすくなります。

頭の重さは体重の10パーセントほどもあるので、頭を下げてスマホを長時間見たりすると重心がズレて首にものすごい負担がかかります。
首の骨は前の方に弓なりにカーブを描いて頭の重さを分散させているのですが、下を向くなどの姿勢の悪化が日常的に続くと、この自然なカーブがまっすぐになり、ストレートネックと呼ばれる首コリしやすい状態になります。

首の骨の並びにゆがみが生じると、神経の出入り口が狭くなり、首や腕に神経痛が現れることもあります。
しびれなどの神経症状が現れると治療が長引きやすくなりますので、たかが肩こりと放置せずに早めに改善させるほうがいいでしょう。

肩こりは精神的なストレスでも生じますが、首タイプの肩こりは特にストレスの影響を受けやすい症状です。
緊張で歯を食いしばったり顎に力が入ると首の前側の筋肉も固くなり、頭にも緊張が広がります。

首の筋肉はたくさんの関節をまたいで走っているうえ、大切な神経や血管を覆うデリケートな筋肉なので、自分でストレッチをするのが難しい部位です。
強く押したり首を回すのは逆効果になるので要注意!

腕タイプ

デスクワークに多いのがこのタイプです。肩~腕をほとんど動かさずに手先で細かい作業を続けていると、土台になる腕の付け根の筋肉が緊張します。
これらは肩の関節を支えている細い深部筋(インナーマッスル)なので、自分で肩をもんでも効果が表れにくい場所です。
また、固くなった筋肉が腕の神経を圧迫することがあるため、腕が重だるくなったりしびれたりすることもあります。

腕タイプは肩甲骨タイプ・首タイプと同時に起こることが多いので、症状の場所が自分でも分かりにくいという特徴があります。
自分でストレッチや運動などをしているのに肩こりが改善しないという方は、この腕タイプの肩こりが隠れているかも知れません。
このタイプは肩よりも、腕の付け根・わき腹・胸など、一見肩こりとは関係のなさそうな筋肉にアプローチするのが効果的です。
強い刺激は細い筋肉を逆にこわばらせてしまうので、筋肉や神経の位置関係を考えながら施術します。

まとめ

肩こりの筋肉は何層にも分かれているうえ、複数の筋肉が連動しています。
見当違いの場所を強く揉むのは身体への負担が大きくなってしまうので、どのタイプに属するかを考えて効率的なケアをする必要があります。
強く揉んだり長く揉めばいいというものではありません。
だいだい接骨院が〇〇分コースのマッサージや回数券を売らないのは、効果的で効率的な施術を重要視しているからです。
当院では理論的で体に負担の無い施術をするために「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格を取得しておりますので、安心してお任せください。

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