健康的に、リバウンドせずに
ダイエットするためには・・・?
体重計を信じてはいけない‼
ダイエットをするときにまずチェックするのは体重ですよね。
ただ、体重計では「何が」減っているのかは分かりません。
脂肪は筋肉や骨よりも比重が軽くなります。
つまり、体重計を見て脂肪を減らしているつもりでも、実は脂肪よりも重い骨や筋肉が減っていたというパターンが多いのです。
以前、当院にインボディ(体組織測定)を測りに来た女性が、9キロ以上のダイエットしたのにも関わらず、脂肪の比率が高い「かくれ肥満」だった事もありました。
この場合は脂肪が9キロ減ったのではなく、多くの筋肉と骨がそぎ落とされていたという事です。
人の体重は個人差が大きいので、一概に何キロ以下でスリム、とは考えずに、脂肪や筋肉などのバランスが取れているかを重要視しましょう。
体重が減っても、筋肉が落ちて下っ腹が出たりお尻がたるんでしまってはダイエット成功とは言えません。
筋肉量が減ると身体は疲れやすくなり、運動量が減って太りやすくなるという悪循環にはまってしまいます。
女性にとって筋肉は太りにくい体を作り、冷え性を防止し、体形(フォルム)を美しくするために必要なものです。
骨も女性はホルモンバランスによって減りやすいので、大事なものまで減らしてしまわないために、体重計の数字に一喜一憂するのはやめましょう。
食事を抜いてはいけない‼
ダイエットでありがちな間違いが、食事を抜く事です。
昼食を抜いたり、低カロリーな物に置き換えるような極端な食事制限はリバウンドの原因にもなります。
食事を抜いて短期的に体重が減るのは、脂肪が減ってやせているいるのではなく、水分や筋肉を失ってやつれているという事です。
特に女性は食生活が偏ると肌荒れを起こしたり、爪が弱くなる、髪質が悪化・白髪が増えるといった、美しさを表すパーツにダメージをきたします。
三大栄養素である糖質・脂質・タンパク質が足りなくなると、自分の身体を分解してエネルギーに買えてしまうからです。
一度失った骨や筋肉を取り戻すのはとても大変なので、バランスのとれた食事は欠かせません。
特に女性が不足しがちなタンパク質とミネラル(鉄分やカルシウムなど)は意識的に摂取したほうがいいでしょう。
もちろん、摂取カロリーが多すぎたり間食が多いようであれば見直す必要はあります。
外見を左右する要素を理解する
体重以上に印象を左右するのは姿勢です。
猫背などの姿勢悪化があると、他人に与える印象はプラス5歳は老けて見えると言われています。
また、姿勢が悪くなると骨盤が傾き、ガニ股になります。
アゴが前に突き出る、背中が丸くなり肩甲骨が埋もれる、骨盤の傾きでお尻が垂れて見える・・・といった姿勢悪化が他人に与えるマイナスイメージは大きいです。
姿勢の悪化は、呼吸を浅くして自律神経のバランスを乱したり、精神状態にも悪影響を与える事が最近の研究でわかってきています。
姿勢を改善するのにハードなトレーニングは必要ありません。
悪姿勢の原因になっている筋肉のバランスを整えるのがポイントです。
姿勢をリセットして、今まで使っていなかった筋肉への血流量が増加すると、それだけで運動効果があります。
特に骨盤周辺、股関節の可動域を改善させると消費カロリーがアップします。
脂肪を減らすのも大事ですが、まずは外見イメージに直結する姿勢から見直してみましょう。
急にやせようとしない
人間の身体は体内環境を一定に保とうとするホメオスタシスという働きがあるので、結果にコミット‼と急にやせようとするとリバウンドします。
一か月の体重変化を3キロ程度に抑えて徐々に筋肉量を増やしていけば、太りにくい身体になり外見も変わっていきます。
また、短期間にダイエットをしようとすると、変化が表れないことがストレスになり、挫折しやすくなります。
まずは自分の身体の状態を把握して、やるべきことがはっきりしたら、急な変化を求めずに淡々とこなす事が大事です。
やせることを目標にするよりも、「少しだけ運動をする」「サボってもいいからやめない」という風に、小さな行動を目標にしてみましょう。