×運動後のアイシング
むやみなアイシングは筋肉の修復や疲労の軽減を遅らせるという研究結果があります。
日常のスポーツであればアイシングは必要無いと言ってもいいでしょう。
運動後の疲労回復は冷やすよりも湯船に浸かって体を温める方が効果的です。
捻挫や肉ばなれの応急処置にはアイシングが重要になるので、判断に迷ったら早めにご相談ください。
×腰の運動・ストレッチ
腰をストレッチでひねったり、スポーツでも「腰を回す」といった指導をよく耳にしますが、じつは腰の関節のひねりは5~15度くらいしか動きません。
腰の骨は上半身の重さを支える役割が大きいので、大きく動く構造になっていないのです。
それを無理にひねって動かそうとすると腰を痛めます。
当院では症状に合わせて腰の正しいストレッチを指導しています。
ユーチューブなどでも間違った運動方法をよく見るので注意が必要です。
×強いマッサージ
筋肉には強い刺激を感じると固く縮まってしまう仕組みがあります。
自分で強く押したり、電動のマッサージ器具などでグリグリやってしまうと肩こりなどを悪化させてしまうのでご注意ください。
特に首周辺はデリケートな部位なので、強刺激は避けましょう。
筋肉のセルフケアをするなら、なでさするくらいがちょうどいいです。
×慢性疲労に休息
仕事で疲れると帰ってゆっくり休みたくなりますが、じっと安静にしているよりも軽く身体を動かしたほうが慢性疲労の軽減に効果的です。
20分ほど歩いたり、軽い体操をしたり、普段とは違った動作をすることで筋肉にまとわりついた疲労物質が血流にのって排除されやすくなります。
お休みの日ほど早く起きて活動的に過ごすのがおすすめです。
×過度な運動・筋トレ
トレーニングは休息とワンセットです。
運動をしたら、しっかり身体を休ませることで身体は強くなります。
練習を休まないのは美徳と思われがちですが、オーバーワークはケガのもとです。
週の練習が14時間を超えるとケガのリスクが上がると言われています。
また、運動は健康維持に大切ですが、ハードな筋トレは免疫力を落としてしまうので風邪を引きやすくなったりします。
×急性痛をお風呂で温める
「温めると楽になると思ってお風呂に入った」という方も多いですが、急性のギックリ腰や寝違え、捻挫や肉ばなれなどは、痛くなってすぐに温めることで炎症が強くなることがあります。
温める・冷やすの判断は難しいので、痛くなった当日はお風呂は控えてシャワーにするのが無難です。
×サポーターで補助する
捻挫や腱鞘炎などの関節の痛みにサポーターを購入されている患者さんもいらっしゃいますが、これが逆効果になっている事も多いです。
理由として、
①やるべき治療をしていない
②使い方が間違っている
③用途に合っていない
などです。
当院では原則として「サポーターが必要ない状態」を目指して施術をしています。
サポーター購入をお考えの段階でご相談ください。
×サプリメントは体にいい
健康のために市販のサプリメントを摂取している方も多いと思いますが、体が必要としている以上に摂取すると内蔵に負担がかかることも。
ビタミン類も体に蓄積されていき病気の原因になる種類があるので、バランスの良い食事が基本と考えましょう。
もちろん、サプリに膝や腰を治すといった効果は無いので過度な期待はしない方が良いでしょう。
×シップの使いすぎ
シップを毎日貼っていれば患部が早く治るという事はなく、強い薬剤のシップは副作用も強いので、日常的な使用はおすすめしません。
シップはあくまで痛み止めなので、じっとしていても痛い時に使いましょう。