患者さんのお話を聞いていると、周りから「むち打ちは一生治らないよ」「うまく痛みと付き合っていくしかない」と言われ、不安になっている方が多くいらっしゃいます。
それは、半分正解で、半分間違いです。
むち打ちが治らない原因は、「すぐにちゃんと治療をしなかったから」というのがほとんどです。
- 病院に行ったけど、湿布だけ渡されたから行かなくなった…
- 通院するより家で寝ていた方が楽だから…
- 忙しくて治療する時間がない…
- どんな治療をすればいいのかわからないまま放置…
その結果、むち打ちの症状は時間をかけて固定化されていきます。
すると「季節の変わり目に痛みが表れる」「ずっと首周りの不快感がとれない」といった悩みに長年悩まされることになるのです。
むち打ちが一番治りやすいのは、負傷してから数か月の間です。
強い痛み(炎症)が起きている間は、治すための栄養や酸素がどんどん送られてきている状態です。
その炎症が強くなりすぎないようにコントロールしながら治療をすることで、むち打ちは早くきれいに治ります。
なるべく早く治療をスタートして、短期集中して治療をすることが、後遺症を残さずに完治させるポイントです。「鉄は熱いうちに打て」ということですね。
むち打ちの症状は時間によって変化していきますので、その時々に合わせて治療内容を選ぶことが重要です。
- 安静にするのか? 動かすのか?
- マッサージはしてもいいのかどうか?
- 冷やしたほうがいいのか? 温めた方がいいのか?
正しい選択をすることが、後遺症を残さない早期の治癒につながります。
シップを貼って寝ているだけでは治らないのです。
交通事故でのむち打ち治療には、自賠責保険が適応になるので治療費はかかりません。病院にかかっている場合でも、接骨院で治療を受けることが可能です。
保険会社に「だいだい接骨院に通院する」と伝えるだけでOKです。
事故後しばらく放置すると、むち打ちが治りにくくなるだけでなく、自賠責保険が使えなくなりますので、治療費は全て自己負担となります。むち打ちで悩んでいる方は、出来るだけ早くご相談ください。慰謝料や保険のことなど、知らないと損をするような交通事故の知識もお教えしています。