大きく口を開けられない・・・
アゴから音がする・・・
女性に多い顎(アゴ)の症状
女性の患者さんとお話をしていると、「顎(アゴ)の症状」のご相談を頂くことが意外にも多いです。
口を大きく開けられない、固い物を噛むと痛い、アゴを動かすとゴリゴリ音が鳴る、アゴやこめかみがこわばって痛みが出る、といった、いわゆる「顎関節症(がくかんせつしょう)」の症状です。
顎関節症はもちろん男性にも起こる症状ですが、女性のアゴは男性に比べて関節のくぼみが浅く、囲う筋肉も弱いため、関節のトラブルが起こりやすい部位です。いわゆる「アゴが外れる」のも圧倒的に女性に多い症状で、顎の関節が前方に亜脱臼した状態です。
アゴが痛いという患者さんのお話を聞くと、特に治療を受けていないという方も多く、気にはなるけどそのまま放置している方が多いという印象を受けます。顎関節症が影響して、強い肩こりや頭痛、耳鳴り、めまい、手のしびれを訴える患者さんもいます。
顎関節症は治療をせずに放置していると症状が悪化し、治療内容も難しくなる傾向があります。
顎関節症の段階として、筋肉の障害→関節の痛み→軟部組織の障害→関節の変形といった順で進行していきます。アゴに限らず、関節の症状は早めの治療が吉です。
顎関節症の治療
顎関節症には主に理学療法(電気やマッサージなど)、薬物療法(痛み止めの飲み薬や注射)、運動療法、就寝時のマウスピースなどの治療がおこなわれます。
だいだい接骨院では、関節の治療に効果的な医療用超音波を使用するほか、関節を囲む肩~首~頭の関連した筋肉に対してアプローチをしていきます。顎に負担がかかる不良姿勢をチェックし、改善させるのも効果的です。
顎関節症は症状に個人差がありますので、しっかりとカウンセリングをした上で施術をすることが重要です。
顎関節症の原因は様々で、噛み合わせの問題だけでなく、ストレスなどの精神的緊張や日常生活における習慣(クセ)も大きく関係すると言われています。
上記のような顎関節症を悪化させる要因になるクセはなるべくしないように心がけましょう。
アゴは毎日の食事や会話で使用する頻度が高い部位ですから、痛みや違和感があると生活に大きなストレスを与えます。
痛みが慢性的になると うつ病にいたる場合もあるので、早期にご相談ください。